いつもの「ただいま」が聞きたいのに

ボウルビィ|愛着理論

ボウルビィはイギリスの医師で、死別を「愛着」という視点から捉えました。
人は大切な人との結びつきの中で安らぎと力を得ています。それがざっくり愛着です。

その人が自分の存在を知っている。
自分もその人の存在を感じられる。

たとえあえて意識していなくても、その人がいてくれるだけで支えられています。
その人が亡くなってしまうということ。
それは、大切な人に会えなくなってしまうことだけではありません。
自分を支えていた安心の土台が、大きくぐらついてしまうできごとです。

ボウルビィが見ていたのは、大切な人との絆が断たれたとき、心はどう反応するのか?ということでした。



「ただいま」と声が聞こえた気がする。
いるはずもないのにどこかで姿を探してしまう。
返事はこないはずなのにスマホを手に取ってしまう。
その人がいないことを、心がまだ受け入れられない。

大切な人をなくしたあとも、その人との日常の続きを探し求めることがあります。
例えるなら、それは子どもがお母さんを探し、お母さんに抱きしめられる姿のような、
とても自然な愛のかたちです。

役立つ情報はこれ

故人との思い出の場所にいったら会えそうな感じがしたり、振り返ったらそこにいるんじゃないか、みたいな感じがあっても、現実を否定しているから、ということではなさそうです。

それだけ、その人がいたことが、安心できることだったのかもしれません。ボウルビィの愛着の視点から見ると、失われた関係の大きさが見えてきます。