リンデマン/急性悲嘆反応
死別のあと、人にはどんな反応が起こるのでしょうか。
リンデマンは、アメリカの精神科医です。

前述のフロイトは、喪失で心の内側で何が起こるのかを考えました。
リンデマンは、死別直後、実際におきていることは何かを観察しました。
フロイトがグリーフの地図を描いた人だとすると、リンデマンは現地で足跡を数えた人みたいですね。
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彼は、死別後のさまざまな反応を、「急性悲嘆反応」としてまとめました。
多くの人々が突然命を落とした火事。
リンデマンは遺された人たちが苦しんでいることを観察しました。
彼が見た死別のあとに起こる反応は、悲しい、つらい、寂しい、というものだけではありませんでした。
突然の喪失は、心にも身体にも影響することがあります。

胸が苦しかったり呼吸がしにくくなった人。
眠れなくなったり食べられなくなったりした人。
何度も同じことを考えてしまう人。
自分におきていることとしての実感がない人。
誰かに腹が立ったり、自分を責めている人。
逆に、何も気持ちも感じないと戸惑っている人。
大切な人を突然失ったとき、人は現実をすぐに受け止められるわけではありません。
何が起きたのか自分自身に落とし込む前に、身体の方が先に反応することもあります。
悲しみの前に別の感情が出てくることもあります。
死という場面では、時間に追われながら進めていかなければならないことが、本当にたくさんあります。
例えば、葬儀のこと。知り合いへの連絡や、職場とのやり取りなどでも、非日常が続きます。
もちろん、自分や家族のいつもの日常も続けていかなければなりません。
悲しむ間もなく、大きな決断をしていく日々。
なにかに対処させられている間だけ、なんとか保たれている。
ある日、いきなり現実が押し寄せてきてくることがあるのかもしれません。
死別のあと、特に突然の死別や衝撃の大きい喪失では、心だけでなく身体や行動にも反応がでるのがグリーフ、ということです。
あまりにしんどい時はひとりで抱える必要はありません。
必要な時は、医療や信頼できる誰かを頼りましょう。
役立つ情報はこれ
死別後には、眠れない夜が続いたり、泣きながら目が覚めたりすることがあるのかもしれません。食が進まず少しやつれているのかもしれません。他人事のように感じる自分を責めてしまってるのかもしれません。
でも、それらも壊れてしまったのではなく、大切な人を失ったショックへの反応なんだよと、リンデマンは教えてくれました。
